ベースに信頼があるということが一番ですね
広島県を中心に展開する大手ホームセンターチェーンの株式会社ユーホー様はタカシマが産業用太陽光専門になって初めて手掛けたお客様です。
当社の施工技術を買われ、継続的にご契約いただき、今では17店舗にまで太陽光発電を設置するに至りました。再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組み、いち早く資産としての太陽光に目をつけられた同社の専務にお話を伺いました。
- 広島県
福山市 - 株式会社ユーホー
専務取締役 佐藤様
READ MOREexpand_more
close
- 今回5店舗に太陽光発電を導入されていますが、そもそも太陽光発電を導入するに至ったきっかけを教えてください。
- 当社は『住まいと暮らし』というのが社是としてありますので、これをモットーにいかに地域貢献するかということの解決として、以前から個人住宅の太陽光発電は手掛けていることもあり、その延長線上で、全量買取制度という政策が開始することも相まって、社是に沿ったビジネスチャンスであるということで決めました。
一方、我々は小売業ですから、店舗の屋根を資産として有効活用できる余地というのは多分に持っていますので、それらを積極的に活用することによって収益力を含めて、既存店の活性化に貢献できるという判断もありました。 - 「住まいと暮らし」という社是に基づいた行動ということですね。では、当社は大阪の会社ですが、施工中に不安に思われた点などありますでしょうか?
- 太陽光発電という新しい事業の中で、施工会社はどこを選ぶかというのが、当初から一番のポイントと認識していました。施工会社というのは技術と信用だと思います。御社とは過去の取引で信頼関係が生まれているわけではないので、そのあたりはツネイシさん(ツネイシCバリューズ株式会社)の実績等々を考慮し、メガソーラーに近い規模の事例が少ない中で実際にやられたところですね。
もう一つはタカシマさんのスタッフが誠実な技術者であること、その能力というのを何度もお話していく中で感じることができました。そういったところからタカシマという会社を信頼できたということですね。
信頼関係というものは今日に至るまで、着実に、様々な形で応えていただいていますので、タカシマにお願いしてよかったと思っています。 - 先ほどツネイシ様のお名前が出ましたが、太陽光発電の導入に当たり、施工会社やメンテナンス会社を決める際の、一番のポイントはなんでしょうか?
- その会社の継続性というのはもちろんあります。
あと、太陽光発電を新しいビジネスとして捉えたとき、まだ仕組みができておらず、これから作っていくという形ですから、逆にそういうことはやっていて面白いんですよ。
既存の仕組みをやるだけではなく、どのような形で長期的にメンテナンスを考えていくかというのは非常に大事なことですし、我々は店舗ですから一か所ではなく(店舗所在地が)ばらけているので、それをどう一元管理するか、コストをかけずにどうするかということを考えました。
20年ずっと太陽光発電を使っている人はいないわけですから、どういう問題が起こるかというのは未知の状態です。しかも大きな投資なので、その辺を実際に考えながらうまく新しい仕組みを作っていけるという面白さがありますね。 - 既存のものをなぞるというよりは未知の世界であるからこそやる楽しさがあるということですね。では、メンテナンスについてお伺いしたいのですが、今までは産業用の太陽光発電と言いましても、ほとんどメンテナンスはなくていいといわれていた業界だったんですよね。それが固定価格買取制度が始まり、メガクラスの太陽光発電所が多く出てくる中で、メンテナンスの重要性が見直されているのですが、ユーホー様が考えるメンテナンスの重要性に関するお考えをお聞かせ願えますでしょうか。
- 太陽光発電事業というのは、やはり長期的に不安というか、20年先は私は当然生きてないので、その間にどうやって安定的に発電効率を維持できるかということは、シミュレーションされてはいますが実際なかなか見えにくい状況の中で、(メンテナンスが)一つのポイントになっていくと思っています。
やはり、投資効率を維持するためにはメンテナンスは欠かせないものですから、建物の経年劣化を含め、黄砂もあれば塩害もあるし、様々な外的要因が考えられるので、いろんな角度から安定的にどうやって維持できるかということを考える必要があるということです。洗浄というのはどうしても必要になってくるでしょうし、かといってそこにコストをかけすぎると投資が膨大になるので、逆にそこまではできないだろうということですね。
あと、運営する上でメンテナンスのデータ等々の検証において、我々は素人なのでデータを見てもよくわからないので、専門家に見てもらう必要があります。メンテナンス業者とはいえ本当に専門的な技術を持っているという意味では、やはり施工会社でないと難しいと思いますね。
だからメンテナンスというのは施工会社あるいは専門の技術を持っている会社、メンテナンス業者と我々がその情報を共有するという形が望ましいと。そのデータも、安定的に20年、20年以上に渡ってシミュレーション通りの数字、それ以上の数字をいかにキープするかというのが大前提であって、そのためにメンテナンスの準備をしてきたのです。 - ただ単に新しいものに手を出すということではなくて、それをいかにうまく回していくかというところで、メンテナンスは不可欠だということですね。
- そうです。しかも低コストでね。
- 実際稼働してから1か月ほどたっている現場もありますが、そちらの発電量に関してはどうですか?
- シミュレーションでどう見ているかということと、電力会社の抑制もあり、店舗によって差異があるのでまだまだ検証する余地はあると思います。
最初の2,3ヵ月はどういう風にやるかという試行錯誤だと思っています。
仕組みを作り、考え方をきちっとすればそれをベースに次のステップいけますし、そのために十分な検証が必要だと考えています。 - まだ本当に設置したてなので、検証するための仕組みを組み立てているところいうことですかね。
- そうです。ですからまだしなきゃいけないことがたくさんありますよ。
- 実際に太陽光の設置が完了してどうですか?
- 太陽光太陽光ということがエネルギーの観点から盛んに言われているだけに、ホームセンターという業界でこれだけ挑戦しているというのはあまり例がないものですから、新たな挑戦をしているということに対しての面白さは感じています。
ほかのホームセンターにも屋根はありますが、(太陽光を設置しないのは)戦略の違いかなと思っています。我々はこの地域の中で生き残っていかなければならないので、規模を拡大して店舗をどんどん増やしていくということではなしに、今ある商圏をいかに守っていくかということと、その一環として太陽光発電をやったということについては、1ヵ月足らずのデータがほぼ予定通りいっているということで、自信が出てきたかなと、これで既存店を活性化できるかなという思いが湧きました。 - つまり、施工から発電まで、順調にいっているということですね。
- そういうことですね。
ただ我々は全くの素人なので、わからないところがたくさんあります。ですから、これらが将来的に安定的に行くというには当然、施工会社や技術者と連携すること、いつでも相談ができる関係がベースにあるというのが一つの安心感につながっているんだろうなと思います。
閉じる